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2013年08月27日

職場円満プロジェクト【コミュニケーション】

女将のおもてなし日記

第5回 接待のつぼ

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女将のおもてなし日記

女将のおもてなし日記
【第4回】ライフバランス
八月、盛夏。
西麻布くすもとの会員の皆さまも、夏休みを終えた方、これからとられる方、カレンダー通りのお仕事の方・・・、お席の話題に、それぞれの夏の過ごし方が挙がることが多くなってまいりました。読者の皆さまも、夏休みの計画を楽しんだり、はてまた頭を悩ませたり、お財布と相談したり・・・、様々なお盆休みをとられることでしょう。
ご接待や会食の多い「くすもと」。そのようなお席は、大切なビジネスの場。朝から仕事に精を出し、夜はくすもとでビジネス会食。お見送り時は、くすもとをお使い頂きありがとうございましたの感謝と共に、心から「お疲れさまでした」と頭が下がります。そしてまた、ゲストの方を送り出したホスト役の会員さま。ほっと肩の力が抜けるお顔と家路につかれる背中に、「どうかぐっすり眠ってくださいね」と声をおかけしたくなる、八月の夜が続いております。
ある大手企業では、残業を減らすために朝五時からの勤務を奨励するとか。ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)への配慮だという。家族との時間をもつことは、とても大切なことだと、この仕事をしている私自身も思うところです。
くすもと会員さまの中には、東京から地方にそして海外に、単身赴任中の方もいらっしゃいます。中には東京に時々会議等で戻られた際、空港からくすもとに直行される方も。カウンター席に落ち着かれ、おしぼりで顔をごしごしこすり(笑)、「いや?疲れたな。帰ってきたよ」と生ビールをグイグイ。くすもとスタッフは、「ご自宅に早くお帰りになったほうがいいのでは」と、少々心配しながら、「ポテトサラダ」「コロッケ」「野菜のお浸し」など、空港からお電話でリクエストいただいた料理をお出しするのですが、単身赴任という制度?は、いいのか悪いのか・・・考えてもしょうもないことだけど、ついつい考えてしまいます。
 
先日は、18年ぶりに単身赴任が解け、家族の元に帰るという会員さまがいらっしゃいました。日本全国転勤し、海外赴任もこなし、地位も立場も偉くなられたけれど、そして私が頓着することでもないけれど、18年という歳月はご家族にとってどんな日々だったのだろうと。「健康だよ。ちょっと太ったけどね」と笑うその方が若い頃の、お酒もあまり召し上がらなかった姿を思い出してしまいました。今では随分と強くなられた上、煙草も吸うように・・・。なんだか違う、バランスがオカシイと、悲しいようなハグしたいような切ない気持ちになるのは私だけでしょうか。
 
一方、土曜日にお越しくださる、会員さまのご家族。くすもとの客席は、地下、一階、二階と三層に分かれており、出入口もそれぞれに付いているので、お子様連れのご家族と、大人同士のお席とお分けすることが可能。そのためか、土曜日はプライベート使いをされる会員さまが多い西麻布くすもと。「家族の時間」といったらいいのでしょうか。普段の空気と違う、ゆったりとした時間が流れてゆきます。乳幼児、小学生、中学生・・・。ご来店の度に、ぐんぐんと成長されるお子さまたち。先日はお席の横の机で、学校からの宿題かな。漢字の練習帳に向かう小学二年生がいらっしゃいました。会員のお父さんは、いつもと違う出で立ちと微笑み。お若くみえるのは気のせい???(笑)。普段、闘っている姿を目の当たりにしているからこそ、ご家族とともに過ごされる「素」のお顔がとても嬉しく思うのです。家族を大切にしたいいうお姿は、ビジネスの現場においても、きっと通じるものがあるのだろうと、平日と週末、闘いと安息。二つの顔を拝見して感じる、今日この頃です。
それぞれの夏が、幸せな夏でありますように。健康でありますように。
日々の暮らしも、バランスがとれてこそ、元気に働き楽しい休日を迎えることができる。食べるということは、バランスを保つ上でははずせない必須条件です。暑いからといって、冷たいものを食べ過ぎませんように。色の濃い野菜をしっかり採られますように。もちろん、肉や魚の蛋白質も。「健康な肉体に健全な精神が宿る」。これ、ホントです。
「熱中症」という言葉が出始めた頃、「何にでも熱中する美樹さんのことだ」といわれたくらい、やり過ぎてすぐにバランスを崩す私が、自戒を込めて「バランス」について思う盛夏です。
 
つづく。
会員制料理屋 西麻布くすもと女将 大内美樹
くすもとhttp://kusumoto-stage.com
e-mail:  miki@os-miki.jp
【第1回】ご挨拶
http://www.mng-ldr.com/member/2013/05/13/post-29.php
【第2回】2合の壁
http://www.mng-ldr.com/member/2013/07/01/post-37.php
【第3回】わたしの「我慢」
http://www.mng-ldr.com/member/2013/07/16/post-46.php
西麻布「くすもと」紹介記事
http://www.mng-ldr.com/member/2013/04/30/post-27.php
「くすもと」紹介記事 (PRONWEB)  
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=2906

 

 

【第5回】接待のつぼ

 

いつの間にか八月も終わりですね。猛暑だった今年の夏も、少しずつ秋に向かっている気配を感じます。夜には、秋の虫たちが鳴きはじめました。生き物たちは不思議ですね。季節を何で知るのでしょう。


いよいよ待ちに待った秋。そして秋は、接待が増える季節でもあります。

今回は、大切な接待の場がスムーズに流れるために押さえておきたいポイントを、お話したいと思います。


まず、ホスト役をつとめる側は、お店を予約するときに店側にも「接待」の旨をしっかり伝えましょう。ゲストの食やお飲物の好みについて、知っている情報かあれば、そのこともお店が対応可能かどうかはひとまず棚に上げ、あらゆる情報をぜひ。


そして、ゲストが何人、ホストが何人という席の設定についても知らせてください。


私の失敗談。「五人での接待」としか伺わなかったとき、「2:3」というお席を向かい合わせにご準備したものの、お越しいただいたときに、セットした上座と下座のセッティングが逆だったということがありました。


あたふたとお席をセットし直したものの、接待のスタートがこれではお話になりません。

「四人での接待」とお聞きしていても、「1:3」という場合もあります。そうすると、キーマンの横にホスト側のどなたかが座られることになりますね。店側に「1:3」という情報が伝わっていないと、「2:2」としてお料理をお出しすることになってしまうのです。


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お料理をお出しする順番は、重要ポイント。接待の質を大きく変えることに繋がります。

ゲストとホストのそれぞれの人数、お料理をお出しする順番。ワインはワインクーラーに入れてテーブルに置いておけばよいのか、お店のスタッフがお注ぎしたほうがいいのか、お車を呼ぶときは、タクシー会社の指定があるかないか、車を呼ぶタイミング、チケットの受け取り、そしてお食事の会計の方法。カードか現金か請求書か。領収書のご準備が必要か。手土産はいつお手元にお持ちすればいいのか・・・。細かいパーツがスムーズに繋がりあって、接待は成り立ちます。


できれば、ホスト側のどなたかお一人、接待の始まる20分前にはお店に着き、席のセッティングの確認、メニューの確認。お酒のリストチェックをしていただき、お店の責任者に料理をお出しする順番について指示をして頂くと、大切な接待が、いいスタートをきることができます。


お見送りのときのお顔をみれば、接待がうまくいったかどうか大体わかるのが女将でありますが、西麻布くすもとで、いつもとても気持ちのいい接待をされる方がいらっしゃいます。


接待と一口でいっても、ビジネスの契約に直接的に関わる接待もあれば、より友好な関係を築くための接待、情報交換をするための接待もありますね。その方の接待は、実に多様な接待。トップシークレット、パートナー企業との情報交換、新任者の紹介、新事業の説明等々・・・。


ゲストとしてお迎えする方も、いつも企業のトップ。初対面のときもあるようで、名刺交換からはじまるときもあります。場もちのよさが、とにかく素晴らしいのです。そして、とても明るい。シビアな交渉事もされていることもありますが、お帰りのときにはいつもお相手の方々と握手をかわし、「次は〇〇で」「今度は〇月〇日ですね」と、次のアポもとられたようで、賑やかにお帰りになります。


私が席を覗けば、「美樹さん、最近の〇〇についてどう思う?」とか「この方は〇〇県の〇〇町出身なんだよ」とか、「ワインがお好きなんだけど、今日の料理にあうワインは何?」と「今日はもう少し食べたいんだけど、何か追加できる?」とかとか、私に聞くという形をとりながら情報を伝えてくださるので、厨房と連携し、臨機応変に変化をつけることができるのです。

 

 

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様々な接待のお席をみていると、もてなす側のチーム力だったり、自分の失敗談を笑いにして場を盛り上げたり、人の話によく耳を傾けたり質問したり・・・。お相手の方が心を開くことに心を砕いているお席は、部屋の空気感がとても柔らかくあたたかいと感じます。


接待は平均すると約二時間。この二時間を、リズムよく流すためのツボをいくつか書きましたが、まだまだ細かいチェックポイントがあります。これからもお伝えしていけたらと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。


最後にワンポイントアドバイス。靴はいつも磨いておきましょう。意外とみられているところ。特に靴を脱いであがるお店では、お帰りの際に靴が並べられます。見落とせないチェックポイントですよ。


さあ、秋の接待。食材もお酒も充実する季節。実りある接待のネタとしても、ぜひ活かしてください。


 

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 つづく。

会員制料理屋 西麻布くすもと

女将 大内美樹

 

くすもとホームページ http://kusumoto-stage.com

e-mail:  miki@os-miki.jp

 

 


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【第1回】ご挨拶

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【第3回】わたしの「我慢」

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西麻布「くすもと」紹介記事

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「くすもと」紹介記事 (PRONWEB)  

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