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2013年12月19日

「徹底比較! 複雑なクラウドサービスも簡単に選択できる!」

東京商工会議所 クラウドワークスクエア・ITリテラシー向上セミナーレポート

「徹底比較! 複雑なクラウドサービスも簡単に選択できる!」

 

価格はもちろん、用途、制限、活用術をまるごと比較

「徹底比較! 複雑なクラウドサービスも簡単に選択できる!」
価格はもちろん、用途、制限、活用術をまるごと比較
クラウドサービスは、安価で導入が容易なため現在ではさまざまなサービスが用意されている。しかし、自社保有からクラウドを移行する場合、類似のサービスをどのように選択していけばよいのか迷うことも多々ある。
東京商工会議所「クラウドワーク スクエア」では、クラウドサービスの導入メリットが高いと思われる中堅・中小の経営者、システム担当者向けに、導入側の視点に立ったクラウドサービス解説のセミナーをおこなっている。今回はクラウドサービスの比較をテーマに、ITコンサルタントである熊谷直樹氏と協賛の株式会社大塚商会 営業本部 トータルソリューショングループ TMS課
成澤 健氏の両氏によって、クラウドサービスの基本からサービス比較までの解説が行われた。
東京商工会議所 クラウドワークスクエア・ITリテラシー向上セミナーレポート
?.多彩なクラウドサービス
「クラウドサービス」と一口にいっても、その種類は多種ありそのメリットも違う。大まかに分類すると以下の3サービスに分けられる。
■SaaS(サース)
主に、電子メール、グループウェア、データ保管・配信、業務アプリケーション、CRM等で利用される。一番利用している方が多いと思われるサービスである。
■PaaS(パース)
自社専用のアプリケーションを作り、利用するための仕組みで、販売管理システムなど自社の業態・サービスに合わせてオリジナルで構築・利用するサービス。
■HaaS(ハース) / IaaS(イアース)
自社保有サーバーをまるごとデータセンター(貸しスペース)に設置するハウジングサービスやWEBサーバーのようにプロバイダが用意したサーバーをレンタルして使用するサービス。
利用ケースの多いSaaSの特長と導入メリットは、
1. 導入コストの低減
既存のサービスを利用するため、開発に要する期間や費用が軽減され、簡単な設定と月額の利用料だけですぐに使える。
2. 運用コストの低減
サーバーの動作監視やセキュリティ対策は、サービス提供側で行うためそのための人員を用意する必要がない。
3. 専門家不要
アプリケーションの開発や運用管理が不要なため、自社でプログラムに精通した専門家を置く必要がない。トラブルが発生した場合は、サービス提供側(仲介システム会社含む)の専門家が対応する。
4. セキュリティ向上
サービス提供側で、不正な攻撃の監視とセキュリティ上脆弱な部分を繕っていくためセキュリティは最善の状態を保たれる。
5. 予算化が容易
自社開発した場合のような、不具合の発生やバージョンアップのつど費用が発生するのではなく、一定額の支出で済む。
?.自社保有とクラウドサービスどちらにすべきか?
では、自社保有とクラウドサービスを選択する場合の分岐点はどこにあるのだろうか。
自社保有の場合は、会計や販売管理・文書管理などの基幹系システムとして利用される場合が多い。自社専用として構築されるため、柔軟性も高くサーバーを交換する場合などの移行作業時の負荷が比較的低い。その一方、メンテナンスも含めて専任のシステム管理者が必要となる。セキュリティ上外部からのアクセスが困難、記憶容量など将来の増加を見込んでオーバースペックになりがち等のデメリットがある。
クラウドサービスは、WEBを基本としたアプリケーションのため、WEBが利用できる環境であればすぐに利用でき、機能も豊富に用意されている。サーバーの設置場所も、外部からの侵入対策、サーバーの発熱に対応した空調、停電対策、地震・火災などの災害対策が施されている。そのため、BCP対策上自社サーバーを外部のデータセンターに設置する場合も多い。デメリットとしては、プロバイダを変更する場合「回線」、「アプリケーション」、「データ」が同じ条件で移設できることがほとんどないため、かなりの困難がともなう。
そのため、クラウドサービスを選択する際は、長く利用することを前提に検討する必要がある。
選択の基準としては、外からアクセスして利用する場合は「クラウドサービス」を、社内のみで必要なデータを手元で保管・管理する場合は「自社保有」が大まかな目安となる。
グループウェアで利用されている「ワークフロー」の場合、申請・承認を社内に限定している場合は自社保有で、社外からの申請・承認を認める場合はクラウドサービスを利用するのが適している。また、用途に応じて自社保有とクラウドサービスを使い分けることも可能なので、まずはシステム会社などに相談してみるのもいいだろう。
?.クラウドサービス徹底比較
では、各クラウドサービスの間には、どのような違いがあるのだろうか? セミナーではクラウドの主なサービスについて、以下の 比較の例としてメール・グループウエアの各サービス比較が紹介された。
比較クラウドサービス:「Gmail」、「アルファメール」、「サイボウズ」、
「たよれーる どこでもキャビネット」、「Google Apps」、
「たよれーる Office 365」
1.マルチデバイス対応
タブレットPC、スマートフォン、Ultrabook、携帯電話といった、PC以外のデバイス(端末)で利用可能か? 利用の可能性があるデバイスで利用可能かを確認。
2.セキュリティ
SSL(暗号化)、IPアドレス制限(発信元を制限)、アクセス権、アクセスログ(履歴)
に対応しているか。高度なセキュリティをかける際は、特定の発信元以外のアクセス
を拒否する機能が必要になる。メール専用サービスの場合は、この機能が利用できな
い場合が多い。
3.サポート体制
不具合や不明点の問い合わせに対応しているか? 問い合わせ先が明記されていても
「なかなかつながらない」、「どう問い合わせしたらよいかわからない」場合がある。
利用に不安がある場合は、比較的つながりやすいという法人専用問い合わせや初心者
に対応したサポートサービス体制があるところを選ぶと、不測の事態の際に役立つ。
4.課金方法
1ユーザー単位の課金から10ユーザー単位などまとまった単位での課金、記憶容量
ごとの課金など、課金の単位や課金項目がサービスによって異なる。利用する人数の
変動や利用頻度・内容によって一番リーズナブルと思うサービスを選択。
6. アプリケーション開発
クラウドサービスは、汎用性を高めて利用者を増やしコストを低減しているため、
自社だけの特性に合わせたカスタマイズは総じて苦手である。その分さまざまな機能が用意されている。ライセンス数を増やす、ハードディスクの容量を増やすといった拡張性は、どのサービスでも対応している。
<まとめ>
上記の比較をまとめると以下のような結果となる。(2013年11月現在)
 
※各社ホームページより編集部作成
クラウドサービスを選択する際は、利用目的とどのような使い方をするかといった
「業務」ありきで選ぶことが肝要である。また、クラウドサービスを行っている事業者やサーバーの設置場所が日本国内とは限らないため、万が一のトラブルが起こった場合の対応として、法的準拠・サーバーの設置場所・サービス提供会社の本拠地を確認しておくと、
損害が生じた場合の法的措置がとりやすくなるとのことである。
東京商工会議所の「クラウドワーク スクエア」では、頻繁にこのようなセミナーを開催しており、最新のシステム・機器も体感できるので、クラウドサービスに関心のある方はぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。
 
________________________________________
<講師プロフィール>
◇熊谷直樹(くまがいなおき)氏
1950年、兵庫県姫路市生まれ。東京教育大学(現、筑波大学)卒業。音楽之友社編集部で20年余のコンテンツ制作を経てIT情報出版社を設立、ITという言葉が生まれる前から、ITに関わる製品のマニュアル制作や海外のソリューション情報の提供など、IT市況の遷移に合わせた数多くの著作を手がける。現在は経営観点とITソリューションの融合を図り、総合的な視座でIT導入の相談業務を行いながら、自身の原稿を書き続けている。 
◇成澤 健(なるさわ たけし)氏
株式会社大塚商会 営業本部 トータルソリューショングループ TMS課 課長
IT導入相談室の人気コンテンツ「解決!! 四銃士」において、銃士の一人、アラミスとして導入現場視点で提案をおこなっている頼もしい営業マン。
________________________________________
  次回の開催:
テーマ:「まだ迷っていますか、クラウド導入セミナーで課題を整理して、
実際をその目で確かめてみる」
日時:2014年1月21日(火)15:30?17:15
会場:東京商工会議所ビル1F クラウドワーク スクエア セミナールーム
〒100 -0005 東京都千代田区丸の内3-2-2 1F
地下鉄千代田線二重橋前駅下車 B7出口 徒歩1分
詳細・お申し込みはこちら
http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-51268.html
―――――――――――――――――――――――
<クラウドワークスクエアご案内>
東京商工会議所 クラウドワーク スクエア ホームページ
https://cwsq.jp/
<参考資料>
大塚商会IT導入相談室
「解決!! 四銃士」クラウドサービスの利用は小さく始めることがお勧め
無料PDFを登録の上ダウンロード。
  
http://www.otsuka-shokai.co.jp/it-navi/yon/014/

 

クラウドイメージ2 300pix.png

 

クラウドサービスは、安価で導入が容易なため現在ではさまざまなサービスが用意されている。しかし、自社保有からクラウドを移行する場合、類似のサービスをどのように選択していけばよいのか迷うことも多々ある。


東京商工会議所「クラウドワーク スクエア」では、クラウドサービスの導入メリットが高いと思われる中堅・中小の経営者、システム担当者向けに、導入側の視点に立ったクラウドサービス解説のセミナーをおこなっている。

 

今回はクラウドサービスの比較をテーマに、ITコンサルタントである熊谷直樹氏と協賛の株式会社大塚商会 営業本部 トータルソリューショングループ TMS課 成澤 健氏の両氏によって、クラウドサービスの基本からサービス比較までの解説が行われた。



東京商工会議所

クラウドワークスクエア・ITリテラシー向上セミナーレポート 


 

1.多彩なクラウドサービス

 

「クラウドサービス」と一口にいっても、その種類は多種ありそのメリットも違う。大まかに分類すると以下の3サービスに分けられる。


■SaaS(サース)

主に、電子メール、グループウェア、データ保管・配信、業務アプリケーション、CRM等で利用される。一番利用している方が多いと思われるサービスである。


■PaaS(パース)

自社専用のアプリケーションを作り、利用するための仕組みで、販売管理システムなど自社の業態・サービスに合わせてオリジナルで構築・利用するサービス。


■HaaS(ハース) / IaaS(イアース)

自社保有サーバーをまるごとデータセンター(貸しスペース)に設置するハウジングサービスやWEBサーバーのようにプロバイダが用意したサーバーをレンタルして使用するサービス。


<利用ケースの多いSaaSの特長と導入メリット>

 

1.導入コストの低減

既存のサービスを利用するため、開発に要する期間や費用が軽減され、

簡単な設定と月額の利用料だけですぐに使える。


2.運用コストの低減

サーバーの動作監視やセキュリティ対策は、サービス提供側で行うため

そのための人員を用意する必要がない。


3.専門家不要

アプリケーションの開発や運用管理が不要なため、自社でプログラムに

精通した専門家を置く必要がない。トラブルが発生した場合は、

サービス提供側(仲介システム会社含む)の専門家が対応する。


4.セキュリティ向上

サービス提供側で、不正な攻撃の監視とセキュリティ上脆弱な部分を

繕っていくためセキュリティは最善の状態を保たれる。


5.予算化が容易

自社開発した場合のような、不具合の発生やバージョンアップのつど費用が

発生するのではなく、一定額の支出で済む。

 


2.自社保有とクラウドサービスどちらにすべきか?

 

では、自社保有とクラウドサービスを選択する場合の分岐点はどこにあるのだろうか。


自社保有の場合は、会計や販売管理・文書管理などの基幹系システムとして利用される場合が多い。自社専用として構築されるため、柔軟性も高くサーバーを交換する場合などの移行作業時の負荷が比較的低い。その一方、メンテナンスも含めて専任のシステム管理者が必要となる。セキュリティ上外部からのアクセスが困難、記憶容量など将来の増加を見込んでオーバースペックになりがち等のデメリットがある。


クラウドサービスは、WEBを基本としたアプリケーションのため、WEBが利用できる環境であればすぐに利用でき、機能も豊富に用意されている。サーバーの設置場所も、外部からの侵入対策、サーバーの発熱に対応した空調、停電対策、地震・火災などの災害対策が施されている。そのため、BCP対策上自社サーバーを外部のデータセンターに設置する場合も多い。デメリットとしては、プロバイダを変更する場合「回線」、「アプリケーション」、「データ」が同じ条件で移設できることがほとんどないため、かなりの困難がともなう。


そのため、クラウドサービスを選択する際は、長く利用することを前提に検討する必要がある。


選択の基準としては、外からアクセスして利用する場合は「クラウドサービス」を、社内のみで必要なデータを手元で保管・管理する場合は「自社保有」が大まかな目安となる。


グループウェアで利用されている「ワークフロー」の場合、申請・承認を社内に限定している場合は自社保有で、社外からの申請・承認を認める場合はクラウドサービスを利用するのが適している。また、用途に応じて自社保有とクラウドサービスを使い分けることも可能なので、まずはシステム会社などに相談してみるのもいいだろう。

 


 

3.クラウドサービス徹底比較

 

では、各クラウドサービスの間には、どのような違いがあるのだろうか? セミナーではクラウドの主なサービスについて、以下の 比較の例としてメール・グループウエアの各サービス比較が紹介された。


比較クラウドサービス:

「Gmail」、「アルファメール」、「サイボウズ」、

「たよれーる どこでもキャビネット」、「Google Apps」、

「たよれーる Office 365」


1.マルチデバイス対応

タブレットPC、スマートフォン、Ultrabook、携帯電話といった、

・PC以外のデバイス(端末)で利用可能か?

・利用の可能性があるデバイスで利用可能か?

を確認。


2.セキュリティ

SSL(暗号化)、IPアドレス制限(発信元を制限)、アクセス権、アクセスログ

(履歴)に対応しているか。高度なセキュリティをかける際は、特定の発信元以外の

アクセス拒否する機能が必要になる。メール専用サービスの場合は、

この機能が利用できな場合が多い。


3.サポート体制

不具合や不明点の問い合わせに対応しているか? 問い合わせ先が明記されて

いても「なかなかつながらない」、「どう問い合わせしたらよいかわからない」場合が

ある。


利用に不安がある場合は、比較的つながりやすいという法人専用問い合わせや

初心者に対応したサポートサービス体制があるところを選ぶと、不測の事態の際に

役立つ。


4.課金方法

1ユーザー単位の課金から10ユーザー単位などまとまった単位での課金、

記憶容量ごとの課金など、課金の単位や課金項目がサービスによって異なる。

利用する人数の変動や利用頻度・内容によって一番リーズナブルと思うサービスを

選択。


5.アプリケーション開発

クラウドサービスは、汎用性を高めて利用者を増やしコストを低減しているため、

 自社だけの特性に合わせたカスタマイズは総じて苦手である。その分さまざまな機能

が用意されている。ライセンス数を増やす、ハードディスクの容量を増やすといった

拡張性は、どのサービスでも対応している。


<まとめ>

上記の比較をまとめると以下のような結果となる。(2013年11月現在)

  

クラウド比較表 500pix.png

             ※ホームページより編集部作成

 

クラウドサービスを選択する際は、利用目的とどのような使い方をするかといった「業務」ありきで選ぶことが肝要である。また、クラウドサービスを行っている事業者やサーバーの設置場所が日本国内とは限らないため、万が一のトラブルが起こった場合の対応として、法的準拠・サーバーの設置場所・サービス提供会社の本拠地を確認しておくと、損害が生じた場合の法的措置がとりやすくなるとのことである。

 

東京商工会議所の「クラウドワーク スクエア」では、頻繁にこのようなセミナーを開催しており、最新のシステム・機器も体感できるので、クラウドサービスに関心のある方はぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。

 


<講師プロフィール>

 

◇熊谷直樹(くまがい なおき)氏

1950年、兵庫県姫路市生まれ。東京教育大学(現、筑波大学)卒業。音楽之友社編集部で20年余のコンテンツ制作を経てIT情報出版社を設立、ITという言葉が生まれる前から、ITに関わる製品のマニュアル制作や海外のソリューション情報の提供など、IT市況の遷移に合わせた数多くの著作を手がける。現在は経営観点とITソリューションの融合を図り、総合的な視座でIT導入の相談業務を行いながら、自身の原稿を書き続けている。 


◇成澤 健(なるさわ たけし)氏

株式会社大塚商会営業本部 トータルソリューショングループ TMS課 課長。

IT導入相談室の人気コンテンツ「解決!! 四銃士」において、銃士の一人、アラミスとして導入現場視点で提案をおこなっている頼もしい営業マン。

 


<クラウドワークスクエアご案内>

東京商工会議所 クラウドワーク スクエア ホームページ

https://cwsq.jp/


<参考資料>

大塚商会IT導入相談室

「解決!! 四銃士」クラウドサービスの利用は小さく始めることがお勧め

無料PDFを登録の上ダウンロード。

解決!! 四銃士.jpg

http://www.otsuka-shokai.co.jp/it-navi/yon/014/

 

 

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