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2016年04月06日

中小企業の2016年昇給予定調査、正社員は平均4,704円

消費低迷の長期化による厳しい中小企業の経営実態が明らかに

中小企業の2016年昇給予定調査、正社員は平均4,704円

 

消費低迷の長期化による厳しい中小企業の経営実態が明らかに

 

先ごろ日本労働組合総連合会が発表した「2016年の大手企業の定昇相当込賃上げ額」は6,335円で、前年対比マイナス801円という結果だった。では、中小企業の状況はどうなっているのだろうか。

 

中堅中小企業向けのサービスを展開している株式会社エフアンドエム(本社:東京、代表取締役社長 森中 一郎)では、同社エフアンドエムクラブ会員企業に対し、2016年度の昇給予定についての実態調査を行った。

 

調査結果では、正社員の平均昇給予定額は4,704円。この結果は、2015年の5,854円と比較すると、1,150円下回る結果となっており、中小企業の厳しい実態が浮き彫りになっている。また、雇用形態で、正社員に比べてパートタイマーの昇給割合が低いことも分かった。

 


 <調査結果概要>

 

1.2016年度正社員昇給(予定)の有無

 

2016正社員昇給の有無 600pix.jpg

調査では、58%の企業が2016年度に昇給の予定があることがわかり、2015年度の昇給予定企業の割合と比較すると、10ポイント下がる厳しい結果となった。従業員数別でみると、11 - 30名以下の企業の昇給予定の割合が6 - 10名以下の企業の昇給予定の割合を下回る結果となっている。

 

2.正社員とパートタイマー等の昇給(予定)の有無比較

 

正社員とパートタイマー等の昇給(予定)の有無比較.jpgまた、パートタイマー等に昇給を行う予定の企業は17%と、正社員の昇給予定の企業の3分の1にも満たない結果となった。2015年4月1日に改正されたパートタイム労働法では、職務内容や人材活用の仕組みが正社員と同一であれば正社員と差別的扱いが禁止されているが、実態には乖離があると考えられる。

 

3.2016年度正社員平均昇給予定額

 

2016年度正社員平均昇給予定額.jpg

調査では、正社員の平均昇給予定額は4,704円。この結果は、2015年の5,854円と比較すると、1,150円下回る金額だ。


業種別では、不動産業、飲食業、建設業が5,000円を上回る結果となった一方、小売業は唯一3,000円台と厳しい結果となっている。内閣府が発表する月例経済報告では、1月・2月の2か月連続で「個人消費は総じてみれば底堅い動きとなっている」と発表している。しかし、インバウンド消費は期待できるものの国内消費の冷え込みが続くとの予測から、昇給という経営判断ができなかったと考えられる。

 

<調査結果の総評>

月例経済報告では、「景気は、このところ弱さも見られるが、緩やかな回復基調が続いている」とされているが、中小企業の昇給実態は厳しい結果となっている。長期的な売上の見通しを立てにくい中小企業において、昇給という経営判断は慎重にならざるを得ない状況が依然として続いているようだ。


経済産業省では、2015年度の税制改正において、所得拡大促進税制の制度拡充を行うなど、企業の昇給を後押しする制度も設けている。このような制度を増やし、昇給をする企業の負担を軽減することも必要ではないだろうか。

 


 [調査概要]

調査期間 :2016年1月1日 - 2016年3月11日

調査対象 :エフアンドエムクラブ会員企業

・・・・・・・※エフアンドエム会員企業とは、エフアンドエムが提供する
・・・・・・・中小企業向け管理部門支援サービスに入会している企業
有効回答数:909社
調査エリア:全国


 

 <調査実施>

会社名  : 株式会社エフアンドエム (英文名:F&M CO.,LTD.)
証券コード: 4771(上場証券取引所 東京証券取引所「JASDAQ」)
代表者  : 代表取締役社長 森中 一郎
設立   : 1990年(平成2年)
資本金  : 9億740万円(2015年3月期)
URL    : https://www.fmltd.co.jp/

 

 

 

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