コラムBOX

2013年04月16日

自社だからこそできる「攻めのCSR」に目を向けよう

中小企業のための「会社を強くするCSR」講座 第4回

自社だからこそできる「攻めのCSR」に目を向けよう

中小企業のための「会社を強くするCSR」講座 第4回

 

著者:河内山信一(こうちやま しんいち)

株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズ 代表取締役

ファンドレイザー(日本ファンドレイジング協会 准認定ファンドレイザー)

河内山信一(こうちやま しんいち)
■株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズ 代表取締役
■ファンドレイザー(日本ファンドレイジング協会 准認定ファンドレイザー)

 

◆「攻めのCSR」って何?

前回、「守りのCSR」についてお話ししました。今回は「攻めのCSR」について話したいと思います。


そもそも、「攻めのCSR」とはなんでしょうか。それは、積極的に社会課題とかかわることで、自社の事業との接点を見いだし、その企業だからできる社会貢献活動のことです。本業を通じたCSRを進め、社内に浸透させていくことは、社員の仕事や会社への誇り、やりがいを醸成し、社員がスキルアップすることで新たなマーケット開発にもつながり、売り上げにも貢献できることになります。

 

つまりCSRを行うことで、企業の価値向上だけでなく、組織や人材のモチベーションアップ、社員の成長、新規事業開発などが可能になるのです。

CSR活動の価値.JPG

 

◆「攻めのCSR」を成功させるカギは?

「攻めのCSR」を成功させるには、まず社会課題をしっかり把握することです。自社の事業領域や既存経営資産(技術や人材など)の中で、何が解決できるかを深く考えることにあります。

 

特に難しいことではなく、現在自社ができること、やりたいことから発展させていき、その計画がステークホルダーからどのように思われるかの関係値を意識し、自社事業という「手段」を用いて解決できることを考えることで、自社独自のCSR活動が生まれます。そのように生まれた活動は、称賛され、自ずと企業ブランドにも寄与することになります。


ステークホルダーの意義.JPG


社会課題の当事者の多くは、解決方法や解消方法を提示してくれた企業のことを心に刻みます。そして、その企業の熱烈なファンになっていきます。さらに、自社事業ドメインから出たソリューションなので、自社の他の事業への展開なども可能となる場合も多く見られます。この事業にかかわった社員は、成功を体験することで自信につながり、ビジネスマンとして一歩成長することでしょう。


このように「攻めのCSR」は、CSRブランディング向上だけでなく、新規事業展開や売り上げ貢献、社員育成、モチベーションアップなど、さまざまな効果が期待できるのです。


前回と今回で中小企業がCSRを取り組む際のお話をしてきましたが、CSR専門の部署だけに任せておこうというのでは話になりません。社員一人ひとりが「攻め」も「守り」もCSRの意識を持ったビジネスマンになることが重要なのです。


リスクマネジメントという「守りのCSR」だけで考えても、対応すべきは人事部門、労務部門、コンプライアンス部門、調達部門、営業部門と全社にかかわる話になります。もちろん「攻めのCSR」でも、「自社のノウハウを使って、地域の社会課題を解決したい」と考えた場合、実現するためには企業の地域戦略と融合して、地域政策や地域住民、NPO/NGOとの連携など、長期の市場展開戦略が必要になり、マーケティング部門、経営戦略部門、営業部門など全社で取り組むべき活動となるはずです。


何度も言うようですが、そのためには経営のトップがちゃんとコミットして「関係部署が密接にかかわり合いながら全社一体で目標の達成を目指す」。これが、CSR活動を成功するための必須条件と企業は考えるべきなのです。

 



<関連記事>

第1回 よく耳にするけど、よくわからない「CSRって何?」

http://www.mng-ldr.com/column/2012/11/22/csr.php


第2回 中小企業に必要なCSRの考え方とは?

http://www.mng-ldr.com/column/2012/12/27/post-8.php


第3回 「守りのCSR」から始めよう

http://www.mng-ldr.com/column/2013/02/14/csr-1.php

 

第5回 中小企業CSRの最新事例 - 前編 -

http://www.mng-ldr.com/column/2013/05/22/----.php


第6回 中小企業CSRの最新事例 - 後編 - 

http://www.mng-ldr.com/column/2013/06/10/-----1.php



<著者プロフィール>


河内山信一(こうちやま しんいち)


■株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズ 代表取締役

■ファンドレイザー(日本ファンドレイジング協会 准認定ファンドレイザー)


≪経歴≫

1973年生まれ 東京都出身

1997年 東洋大学経済学部卒 

1997年から2007年 株式会社スタンダード通信社。営業職。大手精密機器メーカー、大手飲料メーカー、大手金融、政府外郭団体など数多く担当。主に企業の環境コミュニケーション担当として広告企画からイベント運営まで幅広く担当。2003年に大手精密機器メーカーのCSR事業準備室の立ち上げに参加、2005年愛知万博では政府外郭団体のパビリオンのイベント運営を担当など、環境やCSR周りを主に担当。 

2007年から2012年 株式会社電通。営業職。 大手総合家電メーカーの企業環境コミュニケーションなどを担当。 

2012年3月 電通を退社。

広告代理店スキルを持って社会貢献では何ができるかを考え、ファンドレイザーを目指す。 

2012年8月 第1回日本ファンドレイジング協会准認定ファンドレイザー試験に合格。 

2012年10月 株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズを設立。 NPOなど非営利団体のファンドレイジング(資金調達)を基本としたコンサルティングを主な事業とし、企業のCSR担当者やCRM検討されている担当者に「本業に繋がるCSR」のご提案やコンサルティングも行っています。

無料相談なども行っていますのでHPから気軽にお尋ね下さい。


株式会社シン・ファンドレイジングパートナーズ

http://www.shinfundraising.co.jp/


Facebook

http://www.facebook.com/shinfundraising


Twitter

@shinfundraising

 

PAGE TOP