コラムBOX

2013年01月31日

中小企業のための「失敗しないタブレット端末活用法」 第5回 タブレットの機能をもっと活用する(ビジネス編) 著者:田邉弘美

タブレット端末を企業で有効活用するための導入の仕方について専門家が解説

中小企業のための「失敗しないタブレット端末活用法」

 

第5回 タブレットの機能をもっと活用する(ビジネス編)

著者:田邉弘美タクト情報システムズ株式会社 代表取締役)

タブレット1.jpg

 

タブレットを持っている人でも、相当の機能を使いこなしている人と、ごく限られた機能しか使っていない人に分かれます。前者はプライベートで使い始めた人、後者は会社から支給された人に多い傾向です。
メールとホームページを見る以外の機能を使わないで、「タブレットは使い方がわからない」というのはもったいないですね。
今回は、タブレットの高機能に着目し、ビジネスの現場での活用方法の具体例についてお話をしたいと思います。
iPadを活用したアプリでよく使われる機能は、
1:GPS機能
2:時計
3:プッシュ通信
4:動画
5:カメラ
6:手書き
となります。
今日から使える内容なので、一つひとつお話しします。ぜひ、参考にしていただきたいと思います。
 <Photo5>
GPS機能
経路検索(ナビゲーション)としてお使いの方も多いかと思います。以前のように地図をプリントアウトしなくてもよくなりました。道に迷っても、現在地と目的地を示してくれます。カーナビとしても使うことができます。
ただ、個人の利用だけではあまりメリットをお感じではない方もいらっしゃるので、企業活用事例をお話しします。
・修理担当者の現在地を把握し、もっともも近い現場にいる作業者に次のお客さまを案内する(コピーの修理など、タイムリーな対応を効率化するオペレーションに使うことができます)
・地図上にお客さまの位置を表示し、効率的な営業ルートを算出できる
など、顧客(クライアント)の住所情報と連動した使い方が広まってきています。
ちなみに、営業マンがサボっていないかどうかを監視することもできます。ただし、監視されていることがわかるとやる気をそぐことになりかねませんので、使い方は注意してください。
時計機能
ある移動販売の会社さまでは、タブレットにPOS機能を搭載し、商品別に、売り切れ時刻/時間帯別の売り上げ・在庫状況を詳細に記録に取り、翌日以降の仕入れ情報に役立てる試みを実施されています。これまでのように大がかりなPOSシステムを導入する必要はありません。
また、組立工場の現場で、作業時間管理として活用している事例もあります。具体的には、作業の開始と終了時点でタイマーボタンを押し、どの作業にどのくらいの工数がかかっているかを記録するもので、集積したデータは予測値との比較や製品ごとの原価計算に利用されています。
タブレットの導入により、大企業でしかできなかった販売や業務効率の分析が中小企業でも行うことができるようになったのです。
プッシュ通信
アプリケーションからのお知らせなどで使われている機能です。
代表的な例として、メールなどでメッセージを受信した際に画面上のポップアップ画面が自動表示されたり、警告を促すものなどがあります。
応用事例としては、商品マスターの変更やカタログデータのアップデートのお知らせ通知や、スケジュール管理アプリでの会議開始前の通知機能などで使われています。
日本のビジネスマンは勤勉なので、会議に遅れたり、クライアントとの約束を忘れる人はいません。しかし、「できるだけ早くやればいい」ような商品マスターの変更やカタログデータのアップデートは後回しにされがちです。後回しにした末にアップデートを忘れるなんてことも珍しくありません。
この点、プッシュ通信は「忘れる」ことを防ぐために有効に機能します。
動画
タブレットで動画というと、「見る」ことを連想する人が多いかと思います。しかし、タブレットの動画活用法は「撮る」ということです。
撮影した動画の活用事例としては、
・作業マニュアルを動画で作成し、現場で実際に映像を見ながら確認
・お客さまの声を録画し、販促用のツールとしての活用
・セレモニーなどカタログ等では説明しにくい商品のビジュアル化
編集ソフトも低価格で高機能なアプリが発売されていますので、動画の「見た目」をよくすることもできます。Youtubeなどの無料投稿サイトとの連携もできます。パスワードで保護することもできますので、内部用の連絡事項を動画で行うこともできます。
カメラ機能
カメラは記念撮影をするだけのものではありません。資料の整理にも使うことができます。わかりやすい資料の整理としては名刺。もう分厚い名刺ケースを持ち歩く必要はありません。
ほかにも、交換部品や修理箇所を撮影し、報告書の添付資料として活用したり、写真データから同時に取得できる位置情報や時刻を活用して、日報情報として利用するケースなどもあります。
Evernote(エバーノート:インターネットを利用した個人向けの情報保管サービス)を使えば無料で、テキスト、動画、音声などを整理することもできます。
手書き機能
実は、タブレットが苦手な人にもっとも有効なのに、使われることが少ない機能が「手書き機能」です。
プレゼンテーションアプリでも、この手書き機能を搭載したものでは、カタログの上に手書きでアテンション(*)がつけられるものも増えてきました。まさにアナログのデジタル化です。
ほかにも、納品書へのお客さまサインや手書きアンケート、日報などにも応用されています。もちろんデータの保存、プリントアウトも可能です。
(*)注意を引いたり、注目させるような印
いかがでしょうか。
自社のニーズの掘り起こし、活用シーンがある程度見え始めたら、次はこれらの機能を組み合わせて、より使いやすく便利な運用方法を考えてみてください。
既存のアプリと機能を使いこなせるようになったら、次の段階で私どものようなアプリ開発・導入支援企業に自社のビジネスに合わせたアプリが欲しいというご要望をいただくことになります。
次回は、自社製アプリを開発する場合の手法などについてご説明いたします。
*記事内に記載した会社名、製品名などは各社の称号、商標、または登録商標です。

 

タブレットを持っている人でも、相当の機能を使いこなしている人と、ごく限られた機能しか使っていない人に分かれます。前者はプライベートで使い始めた人、後者は会社から支給された人に多い傾向です。メールとホームページを見る以外の機能を使わないで、「タブレットは使い方がわからない」というのはもったいないですね。

今回は、タブレットの高機能に着目し、ビジネスの現場での活用方法の具体例についてお話をしたいと思います。


 iPadを活用したアプリでよく使われる機能は、

○○1:GPS機能

○○2:時計

○○3:プッシュ通信

○○4:動画

○○5:カメラ

○○6:手書き

 となります。


 今日から使える内容なので、一つひとつお話しします。ぜひ、参考にしていただきたいと思います。


 

 

Photo5.jpg

■GPS機能


経路検索(ナビゲーション)としてお使いの方も多いかと思います。以前のように地図をプリントアウトしなくてもよくなりました。道に迷っても、現在地と目的地を示してくれます。カーナビとしても使うことができます。

ただ、個人の利用だけではあまりメリットをお感じではない方もいらっしゃるので、企業活用事例をお話しします。


・修理担当者の現在地を把握し、もっともも近い現場にいる作業者に

次のお客さまを案内する(コピーの修理など、タイムリーな対応を効率化する

オペレーションに使うことができます)


・地図上にお客さまの位置を表示し、効率的な営業ルートを算出できる


など、顧客(クライアント)の住所情報と連動した使い方が広まってきています。


ちなみに、営業マンがサボっていないかどうかを監視することもできます。ただし、監視されていることがわかるとやる気をそぐことになりかねませんので、使い方は注意してください。



■時計機能

ある移動販売の会社さまでは、タブレットにPOS機能を搭載し、商品別に、売り切れ時刻/時間帯別の売り上げ・在庫状況を詳細に記録に取り、翌日以降の仕入れ情報に役立てる試みを実施されています。これまでのように大がかりなPOSシステムを導入する必要はありません。


また、組立工場の現場で、作業時間管理として活用している事例もあります。具体的には、作業の開始と終了時点でタイマーボタンを押し、どの作業にどのくらいの工数がかかっているかを記録するもので、集積したデータは予測値との比較や製品ごとの原価計算に利用されています。


タブレットの導入により、大企業でしかできなかった販売や業務効率の分析が中小企業でも行うことができるようになったのです。



■プッシュ通信

アプリケーションからのお知らせなどで使われている機能です。

代表的な例として、メールなどでメッセージを受信した際に画面上のポップアップ画面が自動表示されたり、警告を促すものなどがあります。


応用事例としては、商品マスターの変更やカタログデータのアップデートのお知らせ通知や、スケジュール管理アプリでの会議開始前の通知機能などで使われています。

日本のビジネスマンは勤勉なので、会議に遅れたり、クライアントとの約束を忘れる人はいません。しかし、「できるだけ早くやればいい」ような商品マスターの変更やカタログデータのアップデートは後回しにされがちです。後回しにした末にアップデートを忘れるなんてことも珍しくありません。

この点、プッシュ通信は「忘れる」ことを防ぐために有効に機能します。



■動画

タブレットで動画というと、「見る」ことを連想する人が多いかと思います。しかし、タブレットの動画活用法は「撮る」ということです。


撮影した動画の活用事例としては、


・作業マニュアルを動画で作成し、現場で実際に映像を見ながら確認

・お客さまの声を録画し、販促用のツールとしての活用

・セレモニーなどカタログ等では説明しにくい商品のビジュアル化


編集ソフトも低価格で高機能なアプリが発売されていますので、動画の「見た目」をよくすることもできます。Youtubeなどの無料投稿サイトとの連携もできます。パスワードで保護することもできますので、内部用の連絡事項を動画で行うこともできます。



■カメラ機能

カメラは記念撮影をするだけのものではありません。資料の整理にも使うことができます。わかりやすい資料の整理としては名刺。もう分厚い名刺ケースを持ち歩く必要はありません。

ほかにも、交換部品や修理箇所を撮影し、報告書の添付資料として活用したり、写真データから同時に取得できる位置情報や時刻を活用して、日報情報として利用するケースなどもあります。

Evernote(エバーノート:インターネットを利用した個人向けの情報保管サービス)を使えば無料で、テキスト、動画、音声などを整理することもできます。



■手書き機能

実は、タブレットが苦手な人にもっとも有効なのに、使われることが少ない機能が「手書き機能」です。

プレゼンテーションアプリでも、この手書き機能を搭載したものでは、カタログの上に手書きでアテンション(*)がつけられるものも増えてきました。まさにアナログのデジタル化です。

ほかにも、納品書へのお客さまサインや手書きアンケート、日報などにも応用されています。もちろんデータの保存、プリントアウトも可能です。


(*)注意を引いたり、注目させるような印


 

いかがでしょうか。


自社のニーズの掘り起こし、活用シーンがある程度見え始めたら、次はこれらの機能を組み合わせて、より使いやすく便利な運用方法を考えてみてください。

既存のアプリと機能を使いこなせるようになったら、次の段階で私どものようなアプリ開発・導入支援企業に自社のビジネスに合わせたアプリが欲しいというご要望をいただくことになります。

次回は、自社製アプリを開発する場合の手法などについてご説明いたします。



*記事内に記載した会社名、製品名などは各社の称号、商標、または登録商標です。

 



 

<これまでの記事>

 

第1回 タブレットはパソコンよりも使いやすい?

http://www.mng-ldr.com/column/2012/09/25/post.php

 

第2回 目的を与えられないタブレット端末は引き出しの中へ(1)

http://www.mng-ldr.com/column/2012/10/29/post-3.php

 

第2回 目的を与えられないタブレット端末は引き出しの中へ(2)

http://www.mng-ldr.com/column/2012/10/29/post-4.php

 

第3回 素人の声が大きなアイデアにつながる

http://www.mng-ldr.com/column/2012/11/26/3.php

 

第4回  法人導入におけるハードル

http://www.mng-ldr.com/column/2012/12/26/-4.php

 


<著者プロフィール>

koramu_tanabe.jpg 田邉弘美(たなべ ひろみ)

■タクト情報システムズ株式会社 代表取締役
■タブレット企業導入コンサルタント


大手電機メーカーにてオフコン基本ソフトの開発/技術計算プロジェクトなどを担当。

1987年、タクト情報システムズ株式会社を設立。
企画からプロジェクト管理、運用支援まで幅広い分野をサポートする会社として、創業以来多くの企業へシステムを納入。高い技術力と豊富な知識で、クライアントさまの企業発展に貢献できるシステムづくりをモットーとしている。
2010年スマートタブレットの発売と同時に、自社製品の販売や結婚式場、生命保険、住宅業界などへの導入実績がある。これらの経験を元に、独自の「タブレット導入事例セミナー」「iPad活用セミナー」など、セミナー活動、導入コンサルタントとして活躍中。


タクト情報システムズ株式会社

http://www.tact-info.co.jp/

 

 

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