実務BOX

2012年11月19日

インフルエンザ対策の基本(平成24年度)

インフルエンザ予防の基本はマスクと手洗い

 

 12月から3月は例年インフルエンザが流行する季節。感染を拡大させないためには、日頃の手洗いはもちろんのこと、感染経路となる飛沫感染を防ぐためにマスクの着用が重要な予防策になります。ここであらためて、インフルエンザの予防策をおさらいし、予防につながる行動を習慣づけていきましょう。



インフルエンザは予防が大事!

 

 

 インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染すると発症します。のどの痛みや鼻汁、咳やくしゃみなど、風邪症状に似ていますが、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身に症状が突然現れ、免疫力が低下していると、肺炎などになり重症化してしまうケースが少なくありません。インフルエンザは、毎年小さく変化しながら人から人へ感染し流行していくため、言わずと知れたことですが、インフルエンザウイルスに感染しないようにすることが何よりも重要。では、予防策を見ていきます。

 

 

主なインフルエンザ予防法

 

 

[1]流行前にワクチン接種

 

 

 インフルエンザワクチンは、感染後に発病する可能性を低減させる効果、さらにインフルエンザにかかった場合の重症化防止に有効だといわれています。しかし、口や鼻を介して体内に入ったインフルエンザウイルスの増殖(=感染)はワクチンで抑えることはできません。数日の潜伏期間後に発熱やのどの痛みが起こり発症します。ワクチンにはこの発症を抑える効果が一定程度認められています。発症後1週間程度で回復しますが、肺炎や脳症など重症化するケースがあり、ワクチンはこの重症化を予防する効果があります。

 

 

 つまり、ワクチンを接種したからといってインフルエンザにかからないわけではなく、効果も100%ではないことに注意してください。

 

 

●ワクチンを接種する時期......ワクチンは接種してから効果が出るまでに約2週間かかります。インフルエンザが流行し始める12月中旬までにワクチンを接種するのが望ましいでしょう。
[今シーズンは約6,032万回分(約3,016万本)のワクチンが供給される予定だといいます。年齢によって接種量と接種回数が異なりますので医療機関でご確認ください。また、費用は原則的に自己負担ですが、市町村によって異なります。現居住の市町村や医療機関等でお問い合わせください]

 

 

 

 

[2]咳エチケットを守り、可能な限りマスク着用で飛沫感染防止

 

 

 インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみをしたときに飛び散る飛沫によるものです(咳やくしゃみによる飛沫は、2、3メートル先まで飛ぶといわれています)。ですから、飛沫を拡散させないようにすることと飛沫を浴びないようにすることが重要です。とはいえ、家庭や職場、学校などで日常的に接する機会の多い人と会話をする場合、飛沫感染を防ぐことが難しいのが実情です。日頃から咳エチケット(①咳やくしゃみを人に向けて発しない、②咳が出るときはでき限りマスクを着用する、③咳やくしゃみを手の平で受けたときはすぐに手を洗う)を守ることを心がけましょう。

 


 インフルエンザに感染した人がマスクを着用した方が効果は高いといわれていますが、インフルエンザが流行する季節は、感染の有無にかかわらず、可能な限りみんながマスクを着用するのが望ましいでしょう。

 

 

 

 

[3]外出後は流水での手洗いを徹底

 


 手洗いは手や指に付いたインフルエンザウイルスを除去する有効な方法です。帰宅後、ウイルスが付いたままの手や指で目をこする、食べ物を手にして口に入れるなどの行為で感染するケースは少なくありません。ですから、流水で、石けんを使って手を洗うようにしましょう。

 


 液体石けんを使用する方が望ましいという説もありますが、これは固形石けんの周囲にウイルスがこびりついている場合があるためです。流水での手洗いは、インフルエンザに限らず、他のウイルスの感染症対策にもなりますので、習慣づけておくことが重要です。アルコール製剤による消毒も有効です。

 

 

 

 

[4]その他の注意事項

 


 他に注意すべき点は、[適度な湿度を保持すること][十分な休養とバランスのとれた栄養摂取][人混みや繁華街への外出を控える]などが挙げられます。

 

 

 適度な湿度の保持とは、空気が乾燥しているとのどの粘膜の防御機能が低下するためで、1年のうちでもっとも乾燥する12月から3月は、加湿器などを使用して室内の湿度を50%から60%程度に保つことが効果的です。また、十分な休養と栄養摂取というのは、体の抵抗力を高めるためです。もっとも難しいのは、人ごみや繁華街への外出を控えることだと思いますが、やむを得ず人混みに入る可能性がある場合は、飛沫等をある程度防ぐ不織布(ふしょくふ)製のマスクを着用するようにしましょう。

 

 

もしも、インフルエンザにかかったら......

 

 

 体調がすぐれない、咳やくしゃみなどの症状があるという場合は、早めに医療機関を受診しましょう。個人差はありますが、約1週間で回復をしますので、十分な休養、十分な睡眠、十分な水分補給に心がけ、外出を控え、職場や学校にも行かないようにします。

 

 

家族の誰かがインフルエンザにかかったら......

 

 

 家族の誰かがインフルエンザに感染した場合、家庭内感染を防ぐためにも、インフルエンザにかかった人は他の家族との接触を避けるために部屋を変え、看護する人もできる限り一人だけでするのが望ましいでしょう。また、使用したタオルなども共用しないようにします。看護する人も、常にマスクを着用する必要があります。

 

 

 そして、部屋の環境にも気を配りましょう。部屋を締め切ったままでいると、ウイルスが充満した状態になってしまうため、1時間に数回(2、3回程度)換気をし、加湿器などで湿度を50%から60%程度に保持するようにします。

 

 

 さらに、注意が必要なのがゴミ箱です。ウイルスとの接触をできるだけ避けるため、ウイルスに感染した人が鼻をかんだティッシュペーパーを捨てるゴミ箱はフタ付きのものを使用した方がよいでしょう。ビニールなどで密閉するなどして、感染リスクを低くします。看護する人がティッシュペーパーなどに触れた場合は、必ず石けんで手を洗いましょう。

 

 

 


※参考資料:厚生労働省HP
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

 

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