実務BOX

2012年11月01日

お歳暮のビジネスマナー

お世話になった方や企業に日頃の感謝の気持ちと、これからもよろしくお願いしますという気持ちを込めて贈るお歳暮。ビジネス上でのお歳暮の基本を紹介します。

 

相手に失礼にならないお歳暮の贈り方

 

 

 お歳暮は、日頃お世話になっている方や取引先に、1年間の感謝の気持ちを込めて贈るものです。ただし、必ず贈らなくてはいけないという決まりはありません。また、お中元はお歳暮だけでは足りないからということで、1年の前半に贈るものです。つまり、お中元を贈った場合は、お歳暮も贈るのが常識です。年に1回だけ贈る場合は、お歳暮を贈るようにしましょう。また、一度だけ贈りたいきは「お礼」「御礼」の品として贈りましょう。

 

 中には、贈答品の受け取りを禁止している会社もあります。気になる場合は、事前に確認しておきましょう。

 

 

 

【お歳暮を贈る時期】
 お歳暮は12月上旬から12月20日頃に贈ります。時期が過ぎてしまったときは、新年になってから贈りましょう。その場合、表書きは1月7日までは「御年賀」、1月7日以降は「寒中見舞い」「寒中お伺い」とします。

 

 

 

【誰宛に贈るか?】
 取引先の会社に贈る場合には、宛先は先方の社長名とし、支店宛の場合は支店長名、部署宛に贈る場合にはその部門長名宛で贈るのが一般的です。
 ただし、金額や誰宛の名義で贈るかについては、個人で判断せずに、上司と相談して決めるようにしましょう。

 

 

 

【金額の目安】
 相手との付き合いの度合いで変わりますが、相場は3,000円から5,000円程度です。

 

 

【お歳暮選びのポイント】
 職場で分けられるもの(お菓子などは小分け包装されているもの)や、職場で使えるもの(コーヒー、紅茶、お茶など)を贈るとよいでしょう。先方のために特別に取り寄せたものや地域の名産品を選ぶのもオススメです。ただし、食べ物を贈る場合は日持ちするものを選びましょう。また、相手先が競合する会社の商品を贈ることのないよう注意します。
 逆に避けた方がよいものとしては、生ものや保存期間が短いもの、調理を必要とするものなどがあげられます。

 

 

 

取引先からお歳暮が届いた場合の対応

 

 

 取引先からお歳暮をいただいたら、上司にお歳暮が届いた旨と送り主を報告し、許可を得てから開封します。そして、送り主には必ず、社長名や部門長名でなるべく早くお礼状を出します。お礼状は印刷ではなく、手書きがよいでしょう。もし、印刷で出す場合には手書きのメッセージを添えましょう。

 

 お歳暮は本来お世話になった方に贈るものですので、お返しの必要はありません。もし、お返しをしたい場合は、同金額程度のものを贈るとよいでしょう。

 

 

【取引先の方が持参したとき】
 大切な取引先がお歳暮を直接持参された場合、上司(責任者)につなぎます。上司が不在の場合は、上司に次ぐ立場の人に声をかけます。
 自分が受け取る場合は、上司が不在であることを伝え、おわびし、先方の名刺を頂戴します。お歳暮の品を受け取るときは、丁重にお礼を述べましょう。上司に必ず報告し、お礼状の手配をします。

 

 

【自宅に取引先からお歳暮が届いたとき】
 会社によっては、規則で贈答品の受け取りを禁止しているところもあります。まず自社のルールにのっとって対応します。

 個人的にもお付き合いがあり、受け取る場合でも、中身が商品券などの金券や高額な贈り物であれば、上司に報告しておく方がいいでしょう。
 個人で受け取った場合は、自分の名前でお礼状を出します。

 

 

お歳暮をお断りする場合の対応

 

 

 贈答品の受け取りを禁止している会社で、取引先から会社あるいは社長、部門長宛にお歳暮が送られてきた場合、配達時に「受け取り拒否」をすることも可能ですが、角が立ちますので、一筆あるいは丁重なお断りの手紙を添えて送り返すとよいでしょう。

 

 なお、公務員に関しては、国家公務員倫理法に基づき、利害関係者からの金銭・物品の贈与を受けることが禁じられています。

 

 

【一筆を添える場合】
 申し訳ございません。せっかくのお心遣いですが、ご遠慮申し上げます

 

 

お断りの手紙の文面(例)】
拝啓 歳末の候、貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度は、お歳暮品をお贈り頂き、恐縮いたしております。せっかくのお心遣いで大変ありがたく存じますが、弊社ではお取引先様からの贈り物はお受けできないことになっております。甚だ失礼とは存じますが、ご返送させていただきます。なにとぞご理解の上、ご了承賜りたくお願い申し上げます。 敬具

 

 *手紙は、社長名または部門長名で出します。

 


【参考書式】
 お歳暮のお礼状文例.docx 

 お歳暮のお断わり文例.docx

 

 

 

 

 

 

(この記事は2012年11月1日公開のものです)


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