実務BOX

2012年09月26日

企業における総務部の仕事(2) 人事・労務管理<休暇制度と人事異動>

企業に必ずありながら、その業務範囲や仕事の内容は企業によってさまざまな役割を持つ総務部門。企業・組織における「総務」とは?総務の仕事の内容について解説していきます。

 

 企業組織は、その企業の事情やビジネス環境によって変わります。企業規模が拡大すれば事業も多様化し、総務の業務範囲も広がるのです。総務にはどのような業務があるのでしょうか。

 
人事・労務管理「休日・休暇制度の整備」

 

 多くの企業が業務の効率化による時短施策を推進することにより、所定内労働時間や労働形態の変更はもちろん、休日・休暇制度も整備していかなくてはなりません。すでにある制度をさらに充実させるため、年休積立制度の導入や夏季および年末・年始休暇の延長、法定日数を超えて年次有給休暇を設定するなどの取り組みを行っている企業もあります。

 

 また、ボランティア休暇や社員本人の誕生日・結婚記念日に休めるアニバーサリー休暇、社員の公的資格取得を支援する教育休暇などのほか、永年勤続者のためのリフレッシュ休暇、育児休業制度や介護休業制度などを新設する企業が増えています。

 

 他社の例を見本にしながら横並びにしようとする制度も多い中、休日・休暇制度に関しては、企業で独自の制度を設けるケースが多いようです。社員のやる気向上につながる制度を目指して多くの社員の意見を集め、自社の制度を有効に活用されるように指導していくというのも、総務の重要な仕事なのです。

教育休暇申請書_書式例.docx

 


人事・労務管理「人事異動の管理」

 

 企業では、人的資源の有効活用を目的とした人事配置が重要です。それぞれの社員の適性や能力を適正に見極め、適正な人事異動を行うためには、本人の希望や直属の上司の公正かつ客観的な判断で実施されることが求められます。

 

 また、人事異動の目的には、組織変更による社内の活性化、人材育成などもあるため、職位の変動を伴うことも多々あります。異動によって組織が良い形で変わるのか、異動した社員は十分に力を発揮することができるのかなど、管理部門として十分な検討と慎重な対応が必要となります。

 

 しかし、適正や能力を見極め、人材を適材適所に配置することは容易なことではありません。そこで、多くの企業で取り入れているのが自己申告制度です。これは、社員自身が自己の職務の状況や現在の仕事への適性を判断し、異動や将来についての希望、人間関係上の問題があれば、管理者と話し合う機会を設けることができる制度です。その話の内容によって、人事異動が本人のためにも組織のためにも望ましいという結論が出れば、可能な範囲で配置転換をすることができます。

 

 人事異動を実施する際はその目的を企業側も明確にし、適切な人事考課と昇進・昇格試験の結果、自己申告書、加えて人事検討委員会の推薦など、総合的判断に基づいて実施することが何よりも重要です。

異動の自己申告書_書式例.docx

 

 

(この記事は2012年9月26日公開のものです)

 

 

【関連記事】

 ⇒ 企業における総務部の役割

 ⇒ 企業における総務部の仕事(1) 総務部の業務範囲および人事・労務管理<採用と教育>

 ⇒ 企業における総務部の仕事(3) 福利厚生とは?

 ⇒ 企業における総務部の仕事(4) 福利厚生<健康管理>

 ⇒ 企業における総務部の仕事(5) 福利厚生<冠婚葬祭と社葬>

 ⇒ 企業における総務部の仕事(6) 社葬の手引き

PAGE TOP