実務BOX

2012年09月24日

社員のモチベーションを上げるイベント術(1) イベントの成否を分ける第一歩とは?

モチベーションアップのための社内イベントの進め方

 

 周年イベントに株主総会、ファミリーデー、社員旅行など、企業が実施するイベントは社内向け・社外向け、数百人規模から部署単位まで、参加人数も目的もまったく異なり、実に多岐にわたります。
  社員のモチベーションアップによる企業力の向上など、企業にとってイベントの役割が大きくなる一方で、厳しい経済状況もあり、より効果的なイベントの実施が不可欠です。
  社員に「参加してよかった」「元気になれた」と感じてもらえるイベントにするためのコンセプト作りから会場選び、予算感などイベント実施の実務について解説します。


企業はなぜイベントを行うのか?


 イベントを成功させるには、まず各イベントがどんな種類で、どんな目的かを知ることが、イベントを成功に導くための第一歩となります。


 企業が行うイベントは、社内向けや社外向けのもの、定例行事から単発ものなど、実にさまざまです。非常に多岐にわたる企業イベントですが、その大半に管理部門は関わることになるため、企業イベントにおける管理部門の役割は非常に大きいものです。

 

 そもそも企業はなぜたくさんのイベントを行うのでしょうか?

 

 その背景には、企業が抱えているさまざまな課題があります。企業イベントは、それ自体が目的となることはほとんどなく、企業が抱えるさまざまな課題を解決するための手段として、必要に応じて行われるものです。

 

 たとえば、合宿や研修は社員のスキルアップを目的にしていますし、インセンティブ・パーティーや表彰式は社員のモチベーションや満足度を向上させるために行われます。滞りがちなコミュニケーションを改善し、部門間の風通しを良くするために交流会を催したり、チームビリディングを通して社員間の結束を高めたりなど、イベントの背後には必ず、解決すべき課題や達成したい目的があるものなのです。

 

 

 ところが、企業イベントの中には、肝心の目的が明確でないケースも往々にしてあります。「社長がやれといったから」「他社で盛り上がっていたからうちでも」などと、イベントの開催自体を目的化してしまうことも少なくありません。しかし、管理部門としてイベントを計画するならば、「なぜイベントをやるのか?」という目的や、発信したいメッセージを明確にし、それに連動する形でイベントを企画することが重要です。

 

 イベントを企画する管理部門がイベントの目的・性質を正確に理解すること。それがイベントを成功させるための第一歩だといえます。


企業が実施するイベントの種類


社内イベント図表.png 企業が行うイベントは主に右図(※クリックで拡大します)の4つに大別されます。それぞれは単独で行われるというよりも、販売促進型イベントに企業PRをプラスするなど、相互に連動して実施されるのが一般的です。
 まずはイベントの性質を把握し、目的を明確化することからスタートします。

 

 

【1.販売促進型】

 自社の商品やサービスの販売促進を行うイベントです。街頭でのサンプリングや展示会、即売会といった一般消費者向けのイベントは宣伝部や販促部が行うことが多いため、管理部門が担当する販促イベントとしては販売担当の営業社員や販売代理店、FC(フランチャイズ)を対象としたイベントが中心となります。営業キャンペーンの表彰式や、全社員を集めた全国会議、キックオフミーティングなどがこれに該当します。

 


【2.組織活性型】

 管理部門が担当するイベントの中で、最も多いタイプのものです。社員のモチベーションを高めたり、組織内のコミュニケーションを円滑にするために行われるもので、定期的に行うことで自社の企業風土を醸成し、会社への帰属意識を高めるというねらいがあります。会社の変革期に社員の意識を統一したり、士気を高めるという目的で行われることもあり、企業力の強化という意味で不可欠なものといえます。

 

 組織活性型で最も一般的なのが、永年勤続表彰式や周年イベントです。社員旅行やチームビルディング、クリスマスパーティー、各種コンテストなどもこれに当たります。
 ファミリーデーや解散式も最近よく行われるイベントです。ファミリーデーはいわゆるオープンオフィスで、社員の家族の職場訪問を受け入れ、お父さんやお母さんの職場や仕事を見学してもらうことで、家族の職場に対する理解を促進するとともに、社員の帰属意識の向上につながります。解散式は、企業合併や事業部の統合・閉鎖などに伴い、「最後までありがとう」という感謝の気持ちを表すイベントです。社員同士の絆を確かめ、きちんとエンディングを迎えることで次のスタートが切れるという意味で、近年重要視されているイベントです。

 


【3.企業PR型】

 株主総会や講演会、セミナー、音楽やスポーツなどの冠イベントなど、株主や一般消費者を対象に行うPRイベントです。このタイプは、宣伝・広報部と連携したり、販促イベントと連動するケースが多いようです。
 最近は、株主総会とは別に、投資家向けのIRイベントを実施する企業も増えています。また新社屋の落成式や上場記念、新社長就任記念といった、種々のお披露目イベントも管理部門主導で行われます。

 


【4.社会貢献型】

 チャリティーや奉仕活動、エコイベントなど、地域に密着した活動や一般に向けた社会貢献イベントを指します。最近注目されているCSRイベントもこれに該当します。

 


(この記事は2012年9月24日公開のものです)

 

 

【関連記事】

 ⇒ 社員のモチベーションを上げるイベント術(2) イベント準備のポイント「コンセプトの設定とスケジュール編」

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 ⇒ 社員のモチベーションを上げるイベント術(4) イベント実施時と実施後に気を付けたいこと

 

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